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2021.05.15
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本はメモ帳 線を引いたり書き込んだり!「一生忘れない 100分で3回読んで、血肉にする超読書法」ジョン・キム 著

こんにちは 高知初のシェアハウス&ゲストハウス支配人のタローです

宿は「待つ」のも仕事 お客さんを待っている間に読書 線を引き引き読んでます

さて、今日の本は・・・

一生忘れない 100分で3回読んで、血肉にする超読書法

ジョン・キム

白を基調にした表紙が潔く、書店で逆に目立ちました

最近読書をする機会が増え、自分なりに読書法を少しずつ確立しつつあると思っています。

でも、さらに良い方法や参考になる読み方、画期的な読書法があるのではないか? と常に考えているので、書店に行ったら読書法についての本をよく探します。

そんな中書店で気になったのがこの本。帯に書いてあるきれいに読むと、きれいに忘れる。と言うフレーズに惹かれました。

実際私も同じことを感じています。なので本を読みながら線をたくさん弾くようにしてます。そして2度目に読むときには、さらに印をつけたりして、できるだけ本を汚すようにして読むようにしてます。そうすることで、読書がバーチャルな体験から、リアルな体験になるような感じがしているので、 この「きれいに読むと、きれいに忘れる。」と言う考え方には非常に共感します。

著者はジョン・キム。名前の通り出身は韓国です。日本に国費留学をして日本語を覚え、その後アメリカへも留学しているようです。プロフィールを見ると、たくさんのいろんな国や学校に行ってるようですけれども、いまひとつ何が本職の方なのかは、読んだだけではあまりよくわかりませんでした・・

ただこの人も本が好きで本をたくさん読んでいる事は間違いないようです。帯に書いている通り、これまで20,000冊を読破したそうです。まさに達人。

ですがこの方、文章中にも書いてますけれども、基本、小説などは読まないようです。 この人が普段読んでいるのはビジネス書、実用書、教養書が中心なようで、この本が伝えようとしている超読書法と言うのも主にそれらの本を対象にした読み方のようです。

さて、その読書法なんですけれども簡単に言うと、こういうこと

どんな長い本であったとしても100分間で3回読みなさい

1回目を10分、2回目を50分、3回目は40本というのが、この人がオススメしている時間配分です。

要は何が言いたいかと言うと、限られた時間しかないので、読書はダラダラ読むべきではないというのが1つ。それと、読むのなら1回ではダメで、複数回読めというのがメッセージです。

しかも、3回は読め!と言っています。

3回読むことで、確実に本のメッセージが自分の中に落とし込みやすくなるそうです。だけど4回以上は読んでもあんまり効果がないというのが、この人の実感のようです。なので3回。しかも100分と自分で時間を決めて読むことが大事だそうです。

100分と言う時間は、短いような気がするけれど、要はダラダラ読んではいけない。最初にまず10分間かけて、本を目次に始まり、最初から最後のページまで全部1回パラパラとめくって、大体の目安をつけろ、というのがこの人の言ってることです。

「ほとんどの本は、著者によって10ページ程度にまとめられるものだ。しかし、それでは本にならない。だから引き延ばされているのだ。」

これが著者が主にビジネス書や実用書に対して持っている、20,000冊を読んだ後の、基本的な考え方のようです。だからこそ、8割は読み飛ばす位の意識で、本にかかるのが良いらしい。 その読み飛ばす場所を、最初に分かるようにするためにも、10分かけて全体をまず、さーっと見渡せ、と言うことが大事なことのようです。

というわけで、この本「一生忘れない」も全部で220ページあるけれども、著者が正しく言うように、大事なところは10ページ分ぐらいらしい・・・ 

もうちょっとあるような気もするが・・ そんなもんかな

そして、帯にも書かれている通り、きれいに読んではいけない。線をひいたり、書いたりしながら読むのが正しい読み方だと言っている。「世界に1冊しかない共著を一緒に作るつもりで読んでほしい」というのがまさしく考え方らしい。

この考え方いいね!

しかし、「読んだだけではダメだ、読書だけではダメだ」というのが、この人が一方で言っていること。

知識と知性と知恵は違う。料理で例えるなら、知識は食材。知性は食材を調理するためのレシピ。しかし食材とレシピだけでは料理はできない。素材とレシピがあっても実践(知恵)が伴わないと料理にならない。

非常に面白い例えでわかりやすい。

私も料理をする時レシピ本を見たりする。必要な食材は、手元にある。その書いてる通りに料理をしようとするんだけれども、よくわからないことが多い。やっぱり経験が伴ってないと、レシピと食材だけではできるようで、できないと言うのが実際だと思う。

そういう意味でこの人の「読んだだけではなく、それを実践で使えるようにすることが大事だ」と言っている。このことは、この人に限らず、色んな読書法の本を読むとよく書いているから、多分そうなんだろう。

ところで、本の後半でこんなことを書いている。

時々人に会ったときに、どんな本を読んでいるのかを聞かれて、そのままプレゼントすることがある。そういう時に1番喜ばれるのは、線が引かれ、メモが書かれた本である。それは私が作家だから、と言うこともあると思うが、何より新鮮なんだと思う。

本をプレゼントする事は、旅のチケットを送るようなものかもしれない。

なかなか良い例えだと思う。それに本をプレゼントされるときに、その人が線を引いてくれたり、メモを書いてくれたりした本をプレゼントされる方が嬉しい。 本も読めるし、その本を読んでプレゼントしてくれた人がどういう風に感じたか、何を大事に思ったかなんてこともわかるので2倍嬉しい。

だけど実際にはちょっと人を選ぶような気もする・・・ やっぱり誰でもってわけにはいかないかなぁ。

とゆうか誰にでも本をプレゼントしないからまぁいいのかな。

というわけで、 読書法として非常に参考になった部分も多いし、はハッとさせられるフレーズもたくさんありました。 だけど、全体としては、なんだか少し冷めたような文体で、あんまり私自身にフィットする感じはなかったかな、というのが私の個人的な感想です。

ただ、冒頭にも書かれていた通り、この人は小説はあまり読まないそうで、あくまで本と言うのは、ビジネスや実用書など、具体的な何か成果を得るために読む、と言うスタンスの方なので、そういう意味では、非常に読書に対する合理的な考え方が示されていて参考になりました。

さて、私が読んでいて気になったベスト3 フレーズです

私は、すべての本は、自分に対する手紙だと思っている

こういう気持ちで、本と向き合うっていうのは、非常に良い心構えだと思う。私も、こう表現されて、すごく気分がスッキリした。

すべての本が自分に向いて書かれている手紙だと思うと、どの本も結構いとおしく思えてくる。

もちろん、とは言え実際にはそんなことないので、この著者が言うように、まず俯瞰して大体の目安をつけて読み始めてみる。で、自分に向いてないと思ったら、 潔くその本を読むのはやめる。あるいは少し時間をおいて別の時期に読んでみるようにすると言うのも良いのかもしれない。

本は大体1500円位。だから、ついもったいないと思って、全部読んでみようとしたり、全部読まないのも申し訳ないような気になったり、あるいは、全部読んでないのに感想を書くのも卑怯なような気がしたりするけれども、全部それは迷信・妄想だ。

時間が余っているから本を読むのではなく、本を読んで余った時間を他にどう有効に使うかなのだ

これも非常に良いフレーズですね。まさに私の最近の時間の使い方はこんな感じ。

読書があってその隙間に仕事をしてると言う感じでしょうか。とはいっても仕事してる時間の方がまだまだ長いんですけどね・・

読書するときの問いかけ3点セット。1つ目は、著者はどんな思いでこの本を書いたのか。2つ目は、その本の中で最もキーになる内容は何なのか。そして3つ目が、自分の人生にどう生かすか、である

これも非常に基本的ながら、大事な考え方だと思う。いくら知らないことが、たくさん書いてあったからといって、それで終わるだけじゃなくて、要はこの本は何が言いたかったのか?って言うのをまとめる事は大事だと思う。

そして、そもそも、この作者はなぜ、この本を書きたいと思ったのか?と言うことを想像してみるのも、すごく意味があることだと思う。

で、最後に、読み終わった後、自分としてこの本能を読んだことで何が変わるのか? 明日からどうするのか? 具体的に実生活に生かせる内容は何なのか?ということを考えながら読むのは非常に大事だと思う。

というわけで、気になる方は、ぜひルルルまでお越し下さい ルルル文庫に線を引きまくった読書済み本を置いてます

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